中古物件付きの土地を購入したKさん。上物は築20年以上経過していたため、ほぼ土地だけの値段ですんだ。建物の状態もそれほど悪くなく、1年ほどそこで仮住まいをし、じっくり新築計画を立てるつもりでいた。しかし契約後、妻がご近所の人から、「私たちが買った家で、持ち主の奥さんが変死していたらしい」という噂を聞き込んできた。仲介業者に問い質したところ、確かに昨年、売り主の妻が入浴直後に急死し、警察が来る騒ぎになっていたことが判明。
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検死後に死因は心臓発作、事件性なし、ということで一件落着したとのことだった。とはいえ、そんな事実を知らされては、あまり気分はよくない。やがては壊す予定の家屋とはいえ、1年ほどはそこに住まなくてはいけない。それに、契約前に「売却の理由」を何気に聞いたとき、知っていながら「急にお引越しされることになったみたいで」とお茶を濁した営業マンの対応も気に入らない。「呑気に鼻歌などうたっていたら霊に怒られるのではないか」などと、ついついあらぬことも考えてしまう。が、その一方で他の条件がどれもいいし、風呂場の作りが原因で死んだわけじゃないし。それくらいならどこの家にでもある話かも……と、契約解除するか否か、葛藤するKさんだった。