わかる!住まい情報ブログ

格安物件には必ずウラがある

2011.10.07

私がマイホームを買うために、初めて不動産業者を訪ねたのは二〇代の時だった。まだ、住宅ローンの制度も整っていない頃で、不動産業者とはいっても、今日と比べると行政の監督も甘く、社員教育もズサンだったためか、極めて強引な営業をしていた。自分のところで建売住宅を建てると、客を集めるために、まず格安の中古物件を新聞広告に載せる。そこで実際に見に行くと、「実はその物件は売れてしまいました。新築物件ならいいのがありますよ」というような調子で、昔は沼だった地盤の弱いところに、それなりの建売住宅を建て、販売に力を入れていたのだ。私も若かったので、不動産業者の言いなりになってしまった。昭和四五年当時、二〇坪の土地に三DK、四三〇万円の建売住宅を買ってしまったのだ。今からすると、いかにも安ものだが、当時としては決して安くはなく、ごく当たり前の価格だった。だが、住んでびっくり、ふすまの立て付けは悪いし敷居は浮き上がってくる。私が買ったものはとんでもない不良物件だったのだ。そんなものを平気で売り付けられたのは、やはり、こちらがなめられていたわけだ。いつの世でも基礎的な知識がないと、とんでもないものをつかまされてしまう。不景気の時には、販売会社が倒産するということもある。頭金を支払い、あるいは、残金まで払ったにもかかわらず、抵当権を抹消させず、したがって、登記もしないでそのまま倒産されると、買い主はどうにもならない。不動産は、どんなに注意して購入しようとしてもプロには勝てないのである。間違いのない業者、すなわち、大手の社員教育の行き届いているところから買うことだ。不動産に掘り出し物はないのだ。

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