長らく日本の不動産は「土地」が重要視されていた。相対的に。「建物」に関する意識が決して高くはなく、スクラップ&ビルドを前提にしたような造りのマンションが多く供給されてきたのである。そして、日本で本格的にマンションが供給され始めたのは昭和三〇年代後半あたりで、現在、築後三〇年を経過したマンションがそろそろ建て替えの時期に入ってきている。しかし、三〇年そこそこで建て替えをするのでは、長期の住宅ローンを何のために払うのかよくわからない。
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ローンの支払いが終わった頃には、また建て替え費用が必要になるという現状がある。先進国と比較しても、日本の建物の耐用年数(寿命)はあまりにも短い。ところがここに来て、国が方針を変えてきた。個人の資産であるマイホームであっても国のストック(資産)ととらえ、これをいかに長持ちさせるかという方針へ、数年前から転換しつつある。今後は「建物」の価値が重要視される時代になる。各デベロッパーが提供しているマンションの、建物の将来資産性に関する考え方はさまざまであり、現在はまさに玉石混交の様相を呈している。各々よくチェックしておこう。建物の重要チェックポイントは、主に以下の三つである。(1)耐久性(2)メンテナンス院(3)可変性。